メニュー

難聴と認知症の関係性について

なぜ、認知症と難聴に関係があるのでしょうか?

 難聴になると、周囲からの情報量(会話、メディアetc)が減少します。 その結果、他人の話しが聞き取れない、会話が成立しないなどという経験を何度も繰り返すうちに話すことが億劫になり他人との関わり合いを持たなくなっています。そして、だんだん社会との交流が減少していき、精神的健康にも影響を与え、認知機能の低下をもたらすことがあります。難聴=認知症ではなく難聴によりコミュニケーションが少なくなったり社会との関わりが減ったりすることで認知機能に影響が出る可能性があるということです。

1、難聴者は健聴者よりも脳萎縮の速度が加速する。

  アメリカでの研究結果では、難聴が見られる被験者は難聴のない被験者と比べて、脳の委縮速度が早いことが報告されました

  ・毎年、脳組織の委縮する体積が健聴者よりも難聴者の方が1c㎥以上も大きい

  ・難聴者は、脳の構造で音声言語を処理している上側、中側、下側頭回の委縮が著しい

   難聴者において音声言語を処理する脳分野に委縮が見られることは不思議ではありません。この「聴覚も含む複合分野の悪化」は「聞こえないこと」が原因で起こる可能性が高いと示唆されています。また、これらの部位は単独では機能せず、他の部位と連携して一つのことを行っています。その結果、一つの部位の体積が減少すると、脳全体の悪化に繋がる危険性があります。

  また、別の研究結果では、難聴の人は聴力に問題のない人と比べ、認知能力が30~40%も低いことが判明されました。日本の研究結果では、認知症になるリスクは軽度難聴、中等度難聴、重度難聴では標準的な聴覚に対してそれぞれ2倍、3倍、5倍にもリスクが高まる結果が報告されています。

                    

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME